
2016年9月7日のニュースでなかなかショッキングなニュースが報道されました。
FDA(アメリカ食品医療品局)がトリクロサン(トリクロカルバン)など
19種類の殺菌成分が含まれる製品、抗菌せっけんやボディソープなどについて
2017年9月から米国では販売が中止されるそうです。
ここまでは、まだ何のことだか?という感じでいました。
が、この成分がはいっている製品は日本にも沢山あるんだそうです。
どのような商品に、トリクロサン系の
成分が入っているんだろう?
と個人的に調べてみました。すると、こんなに沢山あるんですね。
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【トリクロサン配合の商品】
参考まで ⇒ 「ケンコーコム」トリクロサン含む商品一覧
【トリクロカルバン配合の商品】
参考まで ⇒ 爽快ドラッグ トリクロカルバン成分含む商品一覧
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ここで、わたしがえらく関心したのは、
通販の「爽快ドラッグ」や「ケンコーコム」でこの成分を検索すると
ちゃんと商品が抽出されたことです(驚)
成分からでも探すことができるなんて、すばらしい通販サイトです。
欲しい時にも、避けたい時にも利用できますよね。
これらの商品を見て思ったのは、石鹸だけじゃないんだぁ!?
「薬用石けん」「薬用ハンドソープ」「マウスウォッシュ」
「歯磨き粉」「ボディソープ」「薬用シャンプー」
「デオドラント」「一部スキンケア化粧品」などなどです。
そもそも、この「トリクロサン」や
「トリクロカルバン」という成分が
どうして米国で販売中止になるのか?
それについて9月3日の日本経済新聞が一番詳しく書いてありました。
その情報によると、ちょっぴり画面コピーさせてもらいました(怒られるかな)
引用先はこちら ⇒ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG03H1D_T00C16A9CR0000/
「通常の石鹸と水より有効だという科学的根拠がない」それだけなら、
まだ良さそうですが、長期的に使用することによって、
利点よりも有害になる可能性があるらしいのです。
殺菌剤を使うことで耐性菌が増えるリスクがある、つまり、殺菌剤を長期に渡って
使用すると細菌が抵抗力を持って、抗生剤などが効かなくなるみたいな。
また、他のサイトの情報では
ホルモンの働きを阻害するなど健康への影響を懸念する意見も一部あるそうで。
この成分は分解されにくく、体内のホルモンをかく乱する環境ホルモン作用が
指摘されていたり、それによって、甲状腺、生殖成長、発達障害に影響を
及ぼす可能性が、というような情報もみつけました。情報元 ⇒ http://www.mynewsjapan.com/reports/2185
さらに掘り下げていくと、すでに欧州(ヨーロッパ)では
2015年にはEUで使用禁止になっているそうです。
ヨーロッパに進出している大手日本企業の製品はEUでの使用中止を
表明をしているとか。
日本では、病原性大腸菌O157が広く発生した1990年代から
薬用せっけんが普及しはじめ、20年以上も使われてきたらしいのです。
当初は期待された成分でも、長い時間をかけて判明してくることも
あるんだなぁと、これからもそのようなものが出てくるのかもしれません。
気になるのは、日本での対応です。
菅官房長官がこのようにニュースで伝えていました。
「日本において同様の成分の製品の確認を早急に実施していて、
この調査結果に対し厚生労働省の審議会で、日本で取るべき措置について検討し、速やかに結論を導く。」ということだそうです。ANNニュースより ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=QHZV-zdwuNc
さらに、このニュースで気になったのは、
トリクロサン(トリクロカルバン)という成分だけ大きく伝えられましたが、
それら含め全部で19種類あり、ほかの成分は何だんだろう???
なかなか日本語で書いてある他の成分がみつかりません。
ここのページに19種類の成分が英語表記で紹介されていて参考になりました。
情報の引用先 ⇒ http://blog.knak.jp/2016/09/-fda.html
我が家でも探してみると、トリクロサン(トリクロカルバン)成分配合のものが
ありました。キッチンで使っていました。下写真のビオレ泡ハンドソープのみです。
今後が気になる情報でした。参考まで。